maneoの返済遅延案件から貸倒リスク業者リスクを学べ

maneoは業界最大手の会社ですが、本当に危なくないのでしょうか?延滞案件が起きた件はどう解釈するべきなのでしょうか? 結論として危なくない、大丈夫と言えますが、その理由を解説します。
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maeneoで起きた返済遅延
銀行などが貸さない、より貸倒リスクの高い借り手に融資するのがソーシャルレンディングです。一定の貸倒リスクがあるのが前提の投資ですが、現在の所は貸倒や返済遅延というのがほぼありません。 その希少な実例である返済遅延がmaneoで起きたのが2017年3月です。
maneoも寝耳に水だった返済遅延
返済遅延が起きた直後のmaneo社長ブログがこちらです。
ここから読み取れる事ですが、危ないと思われていた融資先が返済遅延を起こしたのではなくて、maneo社としても大丈夫と思っていた所が返済遅延を起こしたようです。
maneo社も当然ながら融資前に審査もしていますし、融資後に監視もしています。プロの目を持ってしても、100%安全というのは見抜けられないのがわかります。
maneo返済遅延の最終的な解決
どうも融資先は「変な筋」からも資金調達をしていて、それが問題となったようです。
最終的には、取っていないと言っていたが実は取っていた不動産を処分して、maneo社は何とか元本と利息の全額回収には成功した模様です。
投資家に対しては、「当初の予定より返済が遅れた。」以外の被害を出さずに済みました。
maneo社の返済遅延より得られる教訓
本来あるはずですが、現実にはほぼないのがソーシャルレンディングの返済遅延です。この希少な実例から、我々はどんな教訓を得るべきなのでしょうか。
貸倒は絶対にあるもので対応の方が大事
まず貸倒は絶対にあるという認識を持つのが必要です。プロでも事前に見抜いて、貸倒率0%にすることは不可能です。
貸倒リスク0%を目指すのではなくて、貸倒が起きても大丈夫なように十分に分散投資をするのが大切になります。
どうしてもリスク0%にしたいのならば、投資商品に手を出さずに銀行預金される事を勧めますが、あれはあれでインフレリスクには無防備です。
不動産担保の安心さ
また最終的に投資家の資金が無事だったのは、不動産担保を処分できたからです。無担保の融資より、担保付きの融資が安全というのがわかります。
やはり安全を求めるのならば、担保付き融資、できれば不動産担保付き融資にするのがより安全です。
返済遅延後の債権回収ができる業者かどうか
トラブルを無くすことはできません。トラブルが起きるのが前提であれば、トラブルが起きた時にきちんと行動できるのかどうかを見抜かなければなりません。
しかしこれを見抜くのは困難です。今回の返済遅延で最も収穫だったのは、maneo社にトラブルが起きた後に迅速に債権回収を図れる力があるのが分かった事ではないでしょうか。私個人の意見ですが、今回の返済遅延でmaneo社への信頼はより高まりました。
まとめるならば
教訓をまとめるならば…
- ソーシャルレンディングはリスクのある投資だというのを理解する
- 担保付き融資の方がトラブルが起きた時の安心さは高い
- 業者の安全性への見極めが大切
になります。どれも当たり前の事ですが、当たり前の事が大切なんですね。自らの資金を守れるのは自分だけですから、十分に注意をして投資先を選んでください。