ソーシャルレンディングでは避けては通れない早期償還

ソーシャルレンディングをしているとしばしば遭遇するのが、案件の早期償還です。基本的にはデメリットな早期償還ですが、デフォルトが起きていないという証拠でもあります。
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ソーシャルレンディングで避けては通れない早期償還
ある日いきなりやってくるソーシャルレンディング案件の早期償還
業者にもよりますが、ある日いきなりこの手のメールがやってきます。
借り手様より早期返済の申し出があったとの事ですが、早期返済するしないは借り手の権利ですので、こちら側はどうしようもありません。このファンドの場合は5か月の期間が結局2か月に短縮されてしまいました。
この早期償還は一定の割合で発生しますので、避けて通ることはできません。
融資期間短縮は実質的な金利低下
この早期償還で困るのは、これが実質的な金利の低下につながるからです。
資金が借りてからソーシャルレンディング業者の手元に帰ってきても、すぐに投資家の手元には帰ってきません。数日(長いと2週間前後)のタイムラグが発生します。
またすぐに帰ってきたとしても、次の案件に投資をして、その投資が実行されるまでやはり時間がかかります。下手をすると資金を回転させるまで1月ぐらいの間が開いてしまうのです。
これの回転スピードの低下が、融資期間が短いソーシャルレンディングでは響いてくるのです。
借り手はなぜソーシャルレンディングで資金を借りるのか
業者や案件の種類によってもちろん変わってきますが、ただこれは仕方がない避けられないことでもあります。
なぜに借り手が、銀行ではなくて金利の高いソーシャルレンディングで資金を調達するかと言いますと、様々な理由の一つとして、ソーシャルレンディングでは融資の早期返済が認められているからというのがあります。
貸すこちらの立場からすると、早期返済のデメリットを含んでいるから、高金利のメリットがあるのです。
悪いことばかりでもない早期償還
また、これはオーナーズブックの例ですが、不動産担保融資を利用して仕入れた不動産が、早期に転売出来て含み益が発生して、それを投資家にリターンするというのもあります。
例えばこのファンドでは予定では12か月間5%だった案件が、
2か月間の早期返済で確定利回りが5.4%と思わぬ上昇をとげています。
このオーナーズブックの例は例外ですが、早期返済は悪い意味合いばかりでもないです。デフォルトが起きずに健全にソーシャルレンディングが実行されている証拠でもありますので、残念がらず次の投資に回していった方が良いです。