ソーシャルレンディングの第三のリスクは為替リスク

ソーシャルレンディングでのリスクは、預けた案件でデフォルトが起きる貸倒リスクと、預けたソーシャルレンディング業者がドロンする業者リスクの二つが代表ですが、それ以外の為替リスクもあります。リスクの乗り越え方を説明します。
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ソーシャルレンディングの為替リスク
業者リスク貸倒リスクに続く、ソーシャルレンディング第三のリスクが為替リスクです。外国に投資する案件だとどうしても出てきますが、それとどう付き合えばいいのでしょうか。
外国に投資する以上は避けられない為替リスク
例えばこの案件です。
【ロシアルーブル建て】マイクロローン事業者ファンド20号
日本で集めた資金をロシアルーブルに替えてエストニアに送り、そこからさらにキプロスへ送金して事業にあてるスキームになっています。
返済時はこの流れと逆にロシアルーブルから円に替えて日本に戻ってきて、投資家の手元に戻ってきます。
ですから、投資時点のレートと比べて、円安になっていれば為替益を得られます。逆に円高になっていれば為替損が発生します。
クラウドクレジットでは利息30%のファンドも出現!
昨今は円安の傾向です。この流れからクラウドクレジットでは利回り31%のファンドも現れています。
利回り31%というのはびっくりしますが、本来の期待利回りは10.6%だったのが期間中にユーロが120円から130円まで円安が進んだのが原因です。
為替の動向は素人には読めない
ただこの為替の動向は素人には読めません。もしも為替動向を読めるのならば、素直にFXで投資をしたほうが儲かりますのでそちらを勧めます。
為替差益があるという事は為替差損もあります。上記のファンド終了時のクラウドクレジットのコメントを引用しますが…
長期外貨運用を行う上で為替差損益は常に発生いたします。一時的な為替差損益に大きく左右されることなく、長期的な外貨投資の継続をご検討いただければ幸いです。
ソーシャルレンディングの本質はインカムゲインですから、為替差損差益に惑わされないように投資をしてください。
ソーシャルレンディングで為替差損を避ける方法
ソーシャルレンディングで邪道ともいえる為替差益差損ですが、これを避ける方法はあります。
一番簡単なのは、為替差益差損が発生する可能性のあるファンドへの投資を避ける事です。海外に投資する案件で、為替ヘッジを行っていない案件を避けて投資すれば100%為替差損益は発生しません。
しかし、それだと可能性を狭めてしまう事にもなります。普通は投資できない、南米や東欧の小口債権に投資できる案件等は分散投資の観点から見て貴重な存在です。
ご心配なく、そういった声に合わせて為替リスクをヘッジした(その分利回りは控えめ)ファンドをクラウドクレジットでは用意しています。
【ユーロ建て】マイクロローン事業者ファンド6号 6.2%
【米ドル建て】マイクロローン事業者ファンド10号 6.4%
【為替ヘッジあり】マイクロローン事業者ファンド8号 5.5%
この三つのファンドはどれも同じファンドで、どの通貨で投資するかだけで変わってきています。為替リスクを避けて投資するのには【為替ヘッジあり】ありで投資することで対応できます。
ソーシャルレンディングでの為替リスクとの付き合い方
着実に資産を増やしていくミドルリスクミドルリターンのソーシャルレンディングと、一気に資産を増やす(減らす)ハイリスクハイリターンの為替リスクの相性は悪いです。
しかし、それを避ける手段もありますし、日本国内だけにしか投資しないというのもそれはそれでリスクです。
自分に許容できる程度の範囲で資産の一部を為替リスクあり商品に投資するのをお勧めします。これにより自身のポートフォリオ全体でリスクは薄められることになります。
自分は現在200万ほどをクラウドクレジットに投資していますが、その大半が為替リスクあり商品です。