クラウドクレジットの赤字決算を問い合わせたら返事がきました

クラウドクレジットの赤字決算を記事にしましたが、その件を問い合わせたら返事がきました。クラウドクレジットの返事としては運用手数料の上昇で黒字化をもくろみ、仮に無理だとしても手を打っているとの事でした。
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クラウドクレジットとの質疑応答
クラウドクレジットの決算が大赤字だったのは以前に報告した通りです。不安になったのでメールを送ったところ返事が来たので、それを公開します。
クラウドクレジットに送った質問メール
私からクラウドクレジットに送った質問メールは以下の通りです。
決算公告がされましたが、前期より赤字幅が拡大しており、企業存続ができるのか、来期以降営業できるのかと不安に思いました。
1 黒字化の見込みや具体策はあるのでしょうか
2 黒字化されない場合の資金援助は見込みがあるのでしょうか
3 万一倒産した場合は預けている資金や未返還のファンド資金はどうなるのでしょうか。お忙しいでしょうがよろしくお答え願います。
1と2が質問の本丸ですが、3も後学のために聞いています。
クラウドクレジットからの返事
返事は回答部分のみを抜粋します。強調は筆者がしています。
1.黒字化の具体先の一貫といたしまして、今年の中頃から運用手数料を引き上げており、
今後も適正な%まで引き上げる予定です。
これまで1%前後でございましたが現在は最大2.5%となっております。
2.2017年10月下旬に新たな資金調達が完了しております。
(2017年8月末決算であったため上記の情報は含まれていなかったと存じます。)
こちらで当面の間は運営に支障はないと考えております。
また、黒字化しない場合の資金調達については現時点で確実行えるという保障はございませんが、
予定よりも黒字化が進まない場合は新たに資金調達の施策は打ってまいります。
3.万が一にも当社が倒産した場合は運用中のファンドの元本割れが発生したり、
預託金口座にある現金がすぐには払い戻しができなくなる恐れがございます。
返事の分析:1利益確保の施策
融資案件のクラウドクレジットの取る手数料を上げるとの事ですが、これは投資家側の取り分が下がることでもあります。
これは…どうなんでしょうか…ただでさえ案件の魅力が薄れていて、これより更に利率が下がれば更なる投資家離れを招くのではないでしょうか。
投資家の利回りを下げるのを回避するためには、更に条件の良い融資先を開拓する必要があります。しかしこれは言うは易し行うは難しですね…簡単にできるんならとっくにやっているでしょう。
また基本的な疑問として、利益が2.5倍になって赤字が解消されるのでしょうか?年間融資額という売り上げの部分を増やさなければ、利率が増えても解消できない赤字額なんですがどうなんでしょうか?私の疑問は解消されませんでした。
返事の分析:2資金調達手段
資金調達完了済みで、さらなる資金調達もあてはあるとのことです。
伊藤忠に代表される大規模な株主から見放されていないという事でもあります。
少なくともすぐに倒産とかはないと思われる内容で、少しほっとしました。もちろんですが、クラウドクレジットが大嘘をついている可能性は0では無いですが、ひとまずは信じていいのではないでしょうか。
またついでにいいますと、3の返事は当たり前の事です。倒産したらお金は返ってこない可能性があります。これが業者リスクですね。
結論としてやはり撤退ですね
私が質問したのは週末で、返事は翌営業日の14時に来ましたから、迅速に誠実に対応する会社だと思います。
しかしですが、私はやはり撤退をする予定です。理由としては今後の案件の魅力上昇が少し期待できなそうで、低い利率なら他にも業者はいるからです。
もちろんクラウドクレジットの扱っている案件はリスク分散の観点からは貴重です。今後の営業の改善と、利回りの改善が見られれば撤退は取りやめますし、再参戦もします。業者の誠実性に問題を感じたわけではありません。
言い古された言葉ですが、投資は自己責任でお願いします。